― 舌の位置が、歯並びとお顔の発育のカギになる ―
「えっ? 舌が顔の形に関係あるの?」
そんなふうに驚かれる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、舌(ベロ)の位置や力は、歯並びだけでなく、顔の印象や骨格、呼吸機能、さらには集中力にまで影響すると言われています。
今回は、ちょっと意外な「ベロのチカラ」についてのお話です。
🧠舌の位置、意識したことありますか?

お子さんが何もしていない時、お口の中の舌はどこについていますか?
理想的な状態は、
✅ 舌の先が「上あごの前歯の裏」あたりにつき、
✅ 舌全体が上あごにピタッとくっついていること。
これは、私たちが生まれつき持っている**正しい舌のポジション=“スポット”**です。
この位置に舌があると、
- 口が自然と閉じる
- 鼻呼吸になる
- 上あごに適度な圧がかかり、あごが横に広がる
という良い成長ループが起きます。
😯でも今、ほとんどの子どもが“舌が下がっている”
実際のところ、今の子どもたちの約80%が、舌が正しい位置にいないと言われています。
原因はさまざまですが、
- やわらかい食生活で舌や頬の筋肉が育たない
- 鼻づまりによる口呼吸
- スマホやテレビの見すぎで姿勢が悪くなる
などの現代的な生活習慣が影響しています。
舌が下に落ちている状態では、
- 上あごが広がらず、歯が並びきらない
- 顔が縦に伸びて、ぼんやりした印象の顔立ちに
- 口が開きっぱなしで、虫歯や口臭の原因に
というような問題が起こりやすくなります。
👧ベロと顔立ち、実はこんなにつながっている!
ちょっとした例をご紹介します。
姉妹で同じように育ったあるご家庭の話。
お姉ちゃんはいつも口がぽかんと開いていて、舌が下がった状態がクセになっていました。
妹は、舌がしっかり上についていて、口も閉じて鼻で呼吸。
成長とともに、顔立ちにも違いが…

- お姉ちゃんは縦長の顔に、口元が下がった印象に
- 妹はすっきり引き締まったコンパクトなお顔に
実はこれ、上あごの成長方向が違っていたからなんです。
📈あごは「前と横」に広がるのが理想!


あご(特に上あご)は、目の下あたりまである大きな骨です。
この骨が、
- 上向き(縦)ではなく、
- 前方向と横方向にしっかり成長することで、
歯がキレイに並ぶスペースが生まれ、口元もすっきり整います。
その成長を“内側”から支えてくれるのが、**舌の力(=ベロの圧)**なのです。
👄舌が下がると、こんな悪循環に…
❌ ベロが下に落ちる
↓
❌ 上あごが発育不足で小さくなる
↓
❌ 歯が並ばず、ガタガタに
↓
❌ ベロの居場所がなくなり、さらに奥へ追いやられる
↓
❌ 気道が圧迫され、呼吸の質が下がる
↓
❌ 集中力低下・いびき・姿勢悪化
このように、ベロの位置ひとつで、全身のバランスに影響が出ることもあるのです。
💪今からでもできる!ベロを育てる“ベロトレ”習慣
1歳すぎのお子さんでも、舌を意識したトレーニングは始められます。
たとえば…
- 👅「ベー」と舌を出してみせて、マネしてもらう
- 👅「ベロを上あごにつけてみようゲーム」
- 🎈 風船ふくらまし(口まわり&ベロの筋トレ)
- 🍜 ストローで飲む・吸う遊び(姿勢にも良い)
- 😝 舌を左右にフリフリして鏡でチェック
ポイントは、楽しく続けられること!
遊びやコミュニケーションの中に取り入れることで、自然とベロの力がついていきます。
🌱ベロの力は「努力」で育てられる!
「遺伝だから」「もう遅いかな」
そう思ってしまいがちな歯並びや顔の印象も、実は生活習慣や意識づけで変えていける部分がたくさんあります。
ベロの筋肉は、トレーニング次第で確実に強くなります。
特に成長期の今なら、あごの発育と連動して“変われるチャンス”です。
🌼まとめ:きれいな歯並びは「ベロから育てる」
歯並びを整える=矯正治療というイメージがあるかもしれませんが、
本当に大切なのは、その土台となる「あご」がしっかり育っていること。
そしてそのあごの成長を支えるのが、「舌=ベロ」の力です。
子どもたちの歯並びを整える一番の近道は、
【しっかり噛む】【鼻で呼吸する】【舌を正しい位置に保つ】この3つの生活習慣を整えること。
今日から、まずはお口の中をちょっと観察してみてください。
ポカン口になっていませんか? 舌は上についていますか?
気づいた今が、始めるタイミングです。
にこにこ歯プロジェクトでは、お子さんの成長に合わせた「ベロトレ」や「口育(こういく)」の指導も行っています。
歯並びの不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください😊
