にこにこ歯プロジェクト

1.よく噛んで育てる、きれいな歯並び

📝 ママ・パパ、こんなこと気になりませんか?

「うちの子、食事の時間が短いかも…」
「柔らかいものばかり好んで食べるんです」
「最近の子って、アゴが小さい気がする」

そんな声を、診療の現場でよく耳にします。実は、その気づきはとても大切なサイン。今日は、毎日の「食べる」が、お子さまの歯並びにどう関わっているのか、お話しさせてください。

🍽️ 昔と今で、こんなに違う「噛む回数」

びっくりするデータがあります。昔の子どもたちは、一回の食事で約4,000回も噛んでいたそうです。それが今はどうでしょう?わずか600回ほど。6分の1以下にまで減ってしまっているんです。

なぜこんなに減ったのか。それは、食卓に並ぶ料理が変わったから。ハンバーグ、オムライス、カレーライス…子どもが喜ぶ柔らかいメニューが中心になって、「噛む」という動作そのものが減ってしまったのです。

噛む回数が減ると、アゴへの刺激も減ります。すると、アゴは十分に成長できず、歯が並ぶためのスペースが足りなくなってしまう。これが、現代のお子さまに歯並びの悩みが増えている大きな理由のひとつなんです。

🥕 「硬い」より「噛む動作」が大切です

「じゃあ、硬いものを食べさせればいいの?」と思われるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。せんべいや氷のような「縦にパキッと割れるだけ」の硬さでは、実はあまり効果がないんです。

大切なのは、噛む動作が複雑であること。

たとえば、お肉や繊維の多い野菜。これらは前歯で噛み切って、奥歯ですりつぶして…と、いろんな歯を使います。この「いろんな動き」が、アゴの筋肉や骨をバランスよく育ててくれるんですね。

根菜の煮物、葉物野菜のおひたし、鶏肉のソテー。昔ながらの和食には、自然と「よく噛む」仕掛けがたくさん詰まっています。

🥤 食事中の飲み物、ちょっと待って

もうひとつ、気をつけたいのが食事中の飲み物です。

お茶や水で食べ物を流し込む癖がつくと、噛まずに飲み込んでしまいがち。せっかく噛む練習になる食材を選んでも、これではもったいないですよね。

飲み物は食後のお楽しみに。食事中はしっかり噛んで、唾液を出すことを意識しましょう。唾液には、お口の中を洗い流したり、虫歯を防いだりする力があります。つまり、よく噛むことは、歯並びだけでなく、虫歯予防にもつながるんです。

🌟 今日から始める「アゴ育て」4つのヒント

① 食材選びを見直してみる

根菜類(にんじん、ごぼう、れんこん)、葉物野菜(小松菜、ほうれん草)、お肉など、しっかり噛む必要がある食材を、毎日の献立に少しずつ加えてみましょう。

② 切り方をちょっと工夫

野菜は小さく刻みすぎず、お子さまが「噛む」を感じられる大きさに。食べ応えを残してあげてください。

③ 食事時間をゆったりと

忙しい毎日ですが、できるだけ食事の時間は急がずに。「よく噛んでね」よりも、「美味しいね」「もぐもぐしてるね」と、楽しい声かけを大切に。

④ 大人がお手本になる

お子さまは、大人の真似をする天才です。パパやママがよく噛んで、美味しそうに食べる姿を見せることが、一番の教育になります。

👦実際にお子さんがハンバーグを食べている動画

💙 にこにこ歯プロジェクトより

よく噛む習慣は、歯並びだけでなく、消化を助けたり、脳を活性化させたり、たくさんの良いことをもたらしてくれます。

「噛むこと」は、お子さまの体と心を育てる、毎日のトレーニング。難しいことではありません。今日の夕食から、少しだけ意識してみてください。

毎日の食卓が、お子さまの健やかな成長を支える場所になりますように。
私たちも、ご家族と一緒に、お子さまの笑顔を守っていきたいと思っています。

何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

🪥 にこにこ歯プロジェクトとは…

子どもたちの虫歯予防・歯ならび育成・お口の発達を、家庭と地域で支える取り組みです。「楽しく学んで、にこにこ笑顔に」をテーマに、歯科医院・保育園・ご家庭をつなぐ活動を行っています。

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